エロノベル脳ジェネレーション

TL小説ばっかり読んでるママです

非モテこじらせインセルを描いた『ペンギンズ』

 

 

 2歳の息子が毎日『ペンギンズ』を見ている。『ペンギンズ』を見て昼食を待ち、『ペンギンズ』を見てお昼寝をして、夜のおやすみ前に念押しで『ペンギンズ』

私もこの映画が大好きで何十回と見ても飽きない。大人の私が何でこんなに好きかと言うと、非モテこじらせインセルのオクト博士が、愛され生物の象徴ペンギンに復讐するというストーリーが最高だから。

ストーリー

 オクト博士はキモいタコである。彼は千の芸を極め動物園にてそこそこの人気を得るも、後から来た4頭のペンギン(隊長・新人・他2名のチーム・ペンギンズ)に人気を奪われ、園から追い出されてしまう。それからいろんな所を漂流するがどこへ行っても邪魔者扱い、対して行く先々でペンギンコーナーは大人気。オクト博士は愛されモテカワ生物のペンギンに恨みを抱く。全ペンギンを拉致し、醜い怪物へ変身させようと計画をするのだ。ペンギンズはその計画を阻止するために奮闘する…というストーリー!手に汗握る~!

作品の主軸は「かわいい」の辛さ

 冒頭で醜いオクト博士の受難がサラーっと流される。それより執拗に描写されるのはチーム随一のかわゆい生物、新人の受難。新人は、チーム内で半人前のマスコット扱い。まともな仕事は任せられず、変顔して隊長を癒すのが主な仕事。チーム内では口チューや水着強要などセクハラの嵐。新人がかわゆいことにとらわれて、みな彼を正当に評価しないのだ。ひどい!!でも新人は諦めずに頑張る。終盤では仲間のために大活躍を見せる。隊長が最後に得る気づきは、見た目ばかりにとらわれる全世界のインセルに聞かせたいお言葉です。

登場生物の魅力

 これだけ読むと隊長がセクハラ無能上司みたいだが、とっても有能でカッコイイペンギンです。あらゆる問題を場当たり的に解決してみせるしなんかイカれてて良い。

 途中、エリートスパイ軍団ノース・ウィンドなるものが登場する。このチームが嫌味っぽくて良い。チームリーダーの犬はいつもエスプレッソ片手に偉そうに指示を出し、ゴマアザラシはピンチになると甲高い声で「憎まないで!自分を信じて!夢を信じて!傍にいる人を愛して!」と意識高いセリフを言い出す。

 もちろん一番好きなのはオクト博士。ペンギンである隊長に「怪物に変えてその後どうするんだ!お前が愛されるようになると思うのか?」と問われると「でもお前たちは嫌われる。私はそれが見たいんだ」と返す。分かる…超かっこいい…。

そのほかのキャラも魅力的です。

膨大に仕込まれた小ネタ

 何十回も見てると書いたが、小ネタが多すぎて見る度に発見がある。手下タコの名前が全員海外セレブだったりとかエンドロールにも仕掛けがあったり色々。

 この映画はシリーズものだが前知識はいらない。単発で見て十分楽しめる。でも同シリーズ『マダガスカル2』もとても面白い映画。アイデンティティの危機と労働闘争について描いた大人っぽい作品だ。どちらもとってもおすすめです。