エロノベル脳ジェネレーション

TL小説ばっかり読んでるママです

毎日幼児にかまってもらっても孤独が消えない『百年の孤独』

 

 私は賑やかに暮らしている方かもしれない。幼児2人が毎日かまってくれるし、今朝は隣のばあさんがハーゲンダッツをくれたし、この前は近所の幼児連れ親子をナンパして家に連れ込んだ。それでもいつも孤独を感じる。TL小説に傾倒するのも、誰が読むともしれないブログを頻繁に更新するのも、孤独感を紛らわすためにやっている。

 本を読んでも、文字を書いても、人と一緒にいても、孤独感は消えない。孤独というか、何とも形容しがたい魂の空疎さが常にある。でもそれは私だけじゃないだろうなと思う。 

百年の孤独 (Obra de Garc´ia M´arquez)

百年の孤独 (Obra de Garc´ia M´arquez)

  • 作者: ガブリエルガルシア=マルケス,Gabriel Garc´ia M´arquez,鼓直
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2006/12/01
  • メディア: 単行本
  • 購入: 25人 クリック: 269回
  • この商品を含むブログ (278件) を見る
 

 

 「百年の孤独」の登場人物は膨大だ。誰も彼もが何かに苦しんでいる。人生を七転八倒し、生まれては死んでいく。岐路に立ったとき、簡単にいく方法を選ばず奇妙奇天烈な道を進んでいく。

物語は、そうした数多の人間たちの人生が語られている。おのずと一人一人の人生は軽くなる。当人は真剣に思い悩み人生を生きていても傍観者である私からすれば、奇妙で滑稽なひとつのエピソードに過ぎない。とはいえ彼らは苦しんでいる、魂の空疎さといえるものに。

 結末まで全て読み終わると、膨大なエピソードたちは孤独という名の骨組が与えられ、全てが部品となって一個の芸術品を構成する。無意味で無駄な人生の選択すべてが、結末を彩る大事なピースなのだ。

 孤独を感じるとき何度となくこの本を読んだ。人生は取るに足らないものだと思えて安心するし、なによりあの空疎で嫌な感じが、この本では美しいものに昇華されてゆく。もしかしたら自分の胸によどんでいる嫌な感じも、この本のように高尚でおしゃれで美しい、いいものなのかもしれない。

 それはきっと気のせいだけど、本を読んでる間は忘れられる。それだけでもいいことだ。それにこれはラテンアメリカ小説、スタバで読めば誰でもおしゃれ都会人になれるとても素敵な小説なのだ。